福岡県篠栗(ささぐり)町で昨年4月、碇(いかり)翔士郎(しょうじろう)ちゃん(5)が十分な食事を与えられず餓死した事件で、翔士郎ちゃんが亡くなる前には10日連続で水しか与えられていなかったことが捜査関係者への取材でわかった。司法解剖で胸腺の萎縮も確認された。虐待など強いストレスを受けた場合にみられる所見で、福岡県警は翔士郎ちゃんが食事を抜かれるなどの虐待を日常的に受けていたとみて調べている。
県警は2日、翔士郎ちゃんの食事を制限して低栄養状態にして死なせたとして、母親の碇利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕。3日、両容疑者を福岡地検に送検した。
県警によると、両容疑者は子どもが同じ幼稚園に通う保護者同士として知り合い、懇意に。赤堀容疑者は子育てなどを通して次第に碇容疑者の家庭に入り込み、家計まで握るようになったという。さらに元夫との裁判費用などの名目で、碇容疑者から金をだまし取り続けたとみている。
碇容疑者は、長男、次男、三男…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル